火垂るの墓は実話なのか?野坂昭如が清太で節子の死因は栄養失調じゃない?

作家の野坂昭如さんが亡くなったことで、彼が原作者である「火垂るの墓」が追悼として4月13日に急遽放送されることとなりました。

この映画、見るたびに2度と見たくないと思いつつ、また見てしまう映画なんですよね…

なんとも言えない生々しい描写など、トップクラスで心をえぐられる作品ですが、1度は見ておくべき映画だと思います。

そんな火垂るの墓ですが、改めて調べて見ると、実話なのかどうかという事を気になっている人が多いようですね。

何度も見ている僕もその辺りのことを詳しく知らなかったので、実際に調べて見ることにしました!

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1.火垂るの墓は実話なのか?

さていきなりですが本題です。

火垂るの墓は実話なのかということですが、結論から言うと実話ではありません!

ですが、全てが実話ではないかというとそうでもなく、原作者の野坂さんが経験した戦争時のことを、ある程度参考にしたものです。

野坂さんは実際に、1945年の6月5日の神戸大空襲により自宅を失ったり、家族との死別や叔母さんに引き取られたり、防空壕で過ごすという経験をしたと語っています。

妹がいたのも事実で、野坂さんには2人の義妹がいました。

妹を火葬したのも事実だと言います。

しかしながら、実際のところは叔母さんから疎まれたり、家を出て防空壕で生活したりと言うことはなかったそうです。

また、清太は野坂さん自身を投影したキャラクターではありますが、野坂さんは先日まで存命だったわけで、駅で衰弱死してはいません。

ですので、火垂るの墓は実話を交えたフィクションというところでしょうかね。

2.野坂昭如さんの妹が節子のモデル?

火垂るの墓がある程度実話であったと分かったところで、節子のモデルについて見てみましょう。

野坂さんには妹が2人いました。

2人の妹は戦争当時に亡くなっており、それも原作通りです。

年上の妹の方が先に病気で亡くなっていて、その後に父と母を無くした野坂さんは、残された下の妹の面倒を見るようになりました。

つまり、その下の妹が節子のモデルというわけですね。

名前は恵子さんといったそうです。

ですが先に述べた通り、火垂るの墓と実際では異なる部分があります。

実際は妹の年齢は1歳4ヶ月だったということと、野坂さんは清太のように優しくはなかったというところです。

年齢的な部分については原作小説の都合というのが大きいでしょう。(節子は4歳の設定)

野坂さんが妹に優しくなかったというのは、のちに野坂さん自身が語ったことです。

野坂さんは幼い妹を疎ましいと感じていたそうで、泣きやまない時には頭を叩いて脳しんとうを起こさせてしまったりしたこともあるとか…

食べ物がない時には妹に食事をロクに与えなかったりもしたそうです。

しかしその結果として、野坂さんの妹は餓死してしまいました…

「やせ衰えて骨と皮だけになって亡くなった妹をみてとても悔やんだ」と野坂さんはのちに語っており、その贖罪と鎮魂の意味を込めて、妹想いの清太という兄を作り出したと言います。

野坂さん自身、生活に余裕のあった頃には、上の妹さんに優しかったそうですから…

3.節子の死因は栄養失調じゃない?

さて、ここからは映画の話になります。

取り上げるのは節子の死因です。

一般的には栄養失調であると言われていますね。

これは先に書いた野坂さんの妹とも一致します。

ですが、もう一つ節子の死因と言われているものがあるのをご存知ですか?

それが「雨」です!

作中で節子が「左目が痛い」と言ったり、目をこすったりしているのですが、それは空襲で工場が焼かれたことにより、有害物質を含む雨を節子が浴びることになったことが起因しています。

この雨で体内に有害物質が入り、死因となったのではないかという説があるのです!

この雨が死因になった説が支持されるようになったのは、清太と節子の食糧事情がそう変わりなかったことや、節子の方が幼く免疫力が低かったことなどからのようですね。

しかしながら、あくまでこれは仮説ですので、公式設定ではありません。

節子の体にできていた「あせも」などは栄養失調が原因ですし、清太が一人だけ盗み食いをしたりもしているので、やはり栄養失調が節子の死因というのが有力ではないかと僕は思います。

4.まとめ

火垂るの墓が実話であるのかについて調べて見ました。

まとめると、

  • 火垂るの墓は野坂さんの経験を交えたフィクション
  • 節子のモデルは栄養失調で亡くなった野坂さんの義妹
  • 清太は妹に優しくできなかった野坂さんの後悔から生まれた
  • 節子の死因は栄養失調説と有害物質の雨説がある

と言うことでした。

何度も見た映画ですが、こういった事は初めて調べましたので非常に興味深かったですね。

また放送を観るにあたって、違う観点を持つことができそうです。

火垂るの墓は正直トラウマになるくらいのインパクトがある作品ですが、冒頭に言った通り、1度は観るべき映画だと思います!

なんとなく敬遠している方の気持ちも分かりますが、1度鑑賞をオススメしますよ!

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